京都府が亀岡市に建設を予定する球技専用スタジアムの実施設計内容が28日、明らかになった。
観客席最前列からフィールド側に約2メートル分、前に張り出した屋根で全席の頭上を覆う全国初の施設となる。

試合開催日以外も会議室として使用できる個室付きのビジネスシートを約310席設ける。

府によると、新スタジアムは高さ28メートル、地上4階の延べ床面積約3万3000平方メートル。
2層式の観客席は約2万1610席を確保する。内訳は、一般席2万800席のほか、VIPシート(2階)約180席、
ビジネスシート(3階)約310席、レストランに隣接し飲食しながら観戦できるスカイシート(4階)約180席、車いす席約60席。
 
最前列席からプレーが行われるピッチまでの距離はバックスタンドから7・5メートル、メインスタンドから8・5メートル、
サイドスタンドから10・5メートルと、間近でプレーを見られる距離にした。

1人分の座席の幅は一般席が47センチ。VIP席は55センチで西京極陸上競技場より7センチ以上広い。

北面と東面のスタンド下には、飲食店など10店舗程度が入居できる約1800平方メートルの「商業ゾーン」を整備する。
東面の外壁には、岩場を道具なしで登るスポーツ「ボルダリング」などができるクライミングウォールを設けるなど、多機能・複合型のスタジアムを目指す。
 
商業ゾーンはJR亀岡駅を利用する観客の動線上にあり、周りの公道からも直接入店できる仕様にして、
会議室やレストランと合わせて試合日以外の誘客も狙う。西面の下には、選手や大会運営関係の部屋、記者会見室を設ける。

大型映像装置は南西と北東に2基設け、ハーフタイム中に散水できる一斉自動散水システムを導入する。
実施設計は府が、28日の府議会文化・教育常任委員会で明らかにした。

一方、これまで計画してきた最前列席とフィールドの高さを同じにする「ゼロタッチ」は、芝の育成に支障が出る恐れがあることから、
席とフィールドの高低差を約1・2メートルに設定したことを正式に報告した。

写真
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20170628-00000021-kyt-000-view.jpg

6/28(水) 22:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170628-00000021-kyt-spo