嵐の相葉雅紀(34)が主演を務めたフジテレビ“月9”「貴族探偵」(月曜後9・00)の
最終回(第11話)が26日に15分拡大で放送され、平均視聴率は
9・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが27日、分かった。

 初回は“月9”としては昨年7月期「好きな人がいること」(10・1%)以来3クールぶりの
2桁スタートとなる11・8%。第2話=8・3%、第3話=9・1%、第4話=8・9%、
第5話=8・0%、第6話=7・5%、第7話=7・8%、第8話=7・0%、第9話=8・4%、
第10話=8・0%と推移。初回以来の2桁復帰はならなかった。

 1987年4月からドラマ枠になり、数々の名作・ヒット作を生んだ“月9”の30周年を飾る作品。
原作は、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した2011年の「隻眼の少女」など、
推理小説の常識を覆す作品を世に送り続けている俊才・ 麻耶雄嵩氏(48)の「貴族探偵」
「貴族探偵対女探偵」(集英社文庫)。己を「貴族」と名乗り、年齢も家族も住所も本名も
不明という異色の探偵(相葉)が召使いに推理を任せ、自分は事件関係者の女性との会話を楽しみ、
遊びに興じながら優雅に事件を解決に導く姿を描いた。

 リアルタイムの世帯視聴率には結び付かなかったが、本格ミステリーとファンタジックな
世界の融合した意欲作。最終回は、いつも貴族探偵に出くわし、推理対決を繰り広げた新米探偵・
高徳愛香(武井)が事件を初解決。愛香の師匠・喜多見切子(井川遥)の死の真相など、
伏線が鮮やかに回収されるドラマオリジナルの結末となった。最後の最後に“月9”らしく
ラブの要素も盛り込まれ、エンドロールで貴族探偵の紋章の謎が明かされるなど、
凝った作りを貫いた。

スポニチ
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