将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)は26日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦決勝トーナメントで
増田康宏四段(19)を破り、公式戦の新記録となる29連勝を達成した。1987年に神谷広志八段(56)が樹立した
28連勝を30年ぶりに塗り替えた。

 将棋の現役最高齢記録を持ち、20日付で現役を引退した加藤一二三・九段(77)がNHK「ニュースウオッチ9」
(月〜金曜後9・0)に生出演。「完ぺきで会心の勝利。教科書に出てくるような、誠に見事な勝ちっぷり。
心からおめでとうといいたい」と祝福した。

 勝負の行方については「出だしは五分だったけど、増田四段が焦って勝負に出たのがよくなかった。
藤井四段の得意中の得意の攻めの将棋になった後は、藤井四段のいいところばかりを見る展開になった」と分析。
「藤井四段は『苦しかった』といっていたけど、あれは控えめな表現。
本当は別に苦しいところはなくて完ぺきな勝利だった」と評価した。

 今後については「四段になった棋士が29連勝というのは空前絶後の大記録。
これからも連勝記録は伸びると思う。勢いがついて気分がいい」と予測した。

 加藤九段は1954年、当時の最年少記録となる14歳7カ月でプロ入り。「神武以来の天才」と呼ばれ、
タイトルを名人1期など通算8期獲得した。昨年12月の藤井四段のデビュー戦で相手を務め、
62歳差対決で注目を集めた。20日の対局に敗れ、引退が決まった。

サンスポ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170626-00000561-sanspo-soci
加藤一二三九段(写真:サンケイスポーツ)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20170626-00000561-sanspo-000-1-view.jpg