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まあ、フランスでは、

幕末期に江戸幕府をフランス政府が支援したヨシミから、日本への関心が高かったが、
特に、芸術家が、浮世絵を始め日本の芸術を絶賛したことで、日本は、他のアジアと切り離され「ジャポニズム」として憧れの対象になっていた。

戦後は、日本がドイツと共に戦い、フランスの植民地ベトナムに進攻したこともあって、
日本憎しの気分が漂っていたが、

それを一変させたのは、あのアニメ「ベルサイユのバラ」であったと言われている。
フランス革命期の血に塗られた歴史は、フランス人が決して正視できない恥じるべき時期とも言われていたが、

そして、マリーアントワネットを始めフランス王朝をこの世から消し去ったことに、
いまだイギリスにはキチンと女王が存在することを絡めて、ジクジクたる思いがあった。

しかし、そういうフランス人の歴史へのわだかまりを、日本人が一気に「誇りと栄光」の時代へ回復させてくれたことに、
どれほどフランス人が感謝しているか、当の日本人は余り気づいていない。
(特に、それまでの「悪女マリーアントワネット」のイメージを、聖女へと回復してくれたことに、どれほど感銘したか)

フランス政府は、「ベルサイユのバラ」の原作者の池田理代子に、
フランスの最高勲章レジオンドヌールを授けることで、それに報いている。