>この横柄な店員の態度にジュニアは苛立ち、

「ッシュッシュ!これが井岡のフック」なんと突然一番テーブルの客のまん前で
ボクシングを始めたのだ!距離僅か30cm.
驚きドン引きする一番テーブルの客(カップル)。
「ちょっと、ジュニアさん何してんすかっ(焦)」
「ローマンのフック。ッシュッシュ!」
徐々に客に距離を詰めるジュニア、審判ではなく店の店員と連れの知り合いが止めに入るも、
彼は素振りを止めようとはしない。
「ほら下がって下がって!危ないですよ」
至近距離で拳を振るわれ、怯える客に対し更に追い討ちをかけるジュニア。
客はレジ付近まで後退し、店員を呼んで急いで会計を済ませた。
ジュニアはレジまでは追ってはこないようだった。
「次はあんたが相手か?おっしゃ〜」
――5分、こうしてジュニアは1~3番テーブルの客を全てレジに誘導させ
強制的に帰らせた。
「勝者千原ジュニアー!6R全戦TKO勝ちぃ!」
「・・・・。」
1~3番テーブルの客が全て立ち退いた後、残ったのはジュニアと連れの知り合いと従業員数名・・・。
こうして、「ジュニア『理想の個室』」が完成した。
「すいません、お客様、営業妨害です。間も無く警察がこちらへ駆けつけます。」
「は?」
ジュニアは誰もいなくなったリング(店)の1番テーブルの椅子に腰掛け勝者の余韻に浸りながら、店の従業員に対しそう答え、
数秒後、二度目の返答でようやく理解し、

>食事もせずそのまま店を出たということだ。