巨人“新GM”鹿取氏はどんな人? ミスターにも臆せず…何かあったら「俺が責任取る」
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2017.6.16
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高橋監督(左)を支え、チーム再建を担うことになった鹿取GM

 巨人の新GMに就任した鹿取義隆氏(60)とはどんな人物か。

 14日のソフトバンク戦(東京ドーム)に就任後初めて姿を見せ、ナインらにあいさつ。山口俊らのノーヒットノーランリレーに「日米野球(2014年)で則本(楽天)や牧田(西武)でやったのを思い出したよ」と笑顔がはじけた。

 こんな話を聞いたことがある。1999年の開幕直後。1軍投手コーチに就任した鹿取GMは、当時の山室球団代表に「桑田、斎藤、槙原がいなくなった後のことを考えたことありますか?」と問いかけた。代表は「考えたこともなかった」と認め、鹿取GMは「もう新しい3本柱を作ることを考えないといけない時期ですよ」と訴えたというのだ。

 前年の98年は30歳の桑田真澄が16勝、33歳の斎藤雅樹が10勝、後半戦で抑えに回った35歳の槙原寛己は6勝18セーブ。3本柱は当分健在とみられていたが、鹿取GMの見立て通り、斎藤、槙原は2001年に引退。桑田は06年まで巨人でプレーしたが、その後の8年間で2桁勝利を挙げたのは02年だけだった。

 新GMに改めて当時のことを聞くと、「強いときはそういうことに気がつかないんだよ。今は(強いのか弱いのか)どっちかわからないけど、強いときにしっかりやっておかないと、後から大変なことになる」と真意を説明した。