>>1
■FRIDAY 2017年6月30日号
小出恵介淫行事件
悪者にされた17歳少女が反論!
「500万円要求報道」への怒り
より抜粋

「私が金銭を受け取ったとか、ハニートラップだったとかいう報道がされていますが、事実はまったく違う。テレビでタレントさんや芸人の方たちが、
『オンナの子側にも責任があった』と発言をしているのにも、本当に腹が立ちます」
 17歳のA子さんは、怒りに震えながら、現在の心境をそう打ち明けた──。

 そう本誌に語ってくれたA子さんだが、その後のバッシングによって、いまや長時間の取材に応じられる精神状態ではなくなっている。
だが本誌は今回、中学校時代から彼女と親交があり、一連の事件についてもすべて相談を受けていた親友から、話を聞くことができた。
 以下は、A子さんが親友に伝えた淫行事件の「その後」である。
「まず、完全に間違っているのは、『A子が小出さんに金銭を要求した』とする報道です。帝国ホテルでA子と面会した小出さんは謝罪せず、『500万でどう?』と切り出したんです。
『500万円で記事を止めてくれ』と。しかも、『俺に会いたかったんやろ』、『カネで解決すればいいんだろ』と言いながら、A子をベッドに押し倒そうとまでした」
 A子さんは、「そんなんで済む問題じゃないやろ」と怒り、部屋を後に。すると、再び小出から連絡が入り、翌7日、マネージャーと3人で会うことになった。だがその時も、平謝りするマネージャーの横で、小出はニヤニヤと笑っていたという。
「金銭で解決しようとしたのは、A子ではなく小出さんのほうなんです。それなのに、『ハニートラップだった』なんて……。事実が完全に捻じ曲げられ、A子は悪者に仕立て上げられました。
6日の行動、そしてマネージャーさんと3人で会った時の様子を見ても、発表した謝罪文はあくまで会社が書いたもので、小出さん本人はまったく反省していない、とA子は思っています」

「A子がシングルマザーで、子どもを養護施設に預けていること、そして高校を辞めていることは事実です。でもそれらは、世間で言われているような、『遊びたいから』という理由によってではまったくありません」
 小出と知り合った5月9日の直後までは、A子さんは高校にも通っていた。しかし、学校と仕事を両立させるのは難しく、生活のために、高校を辞めざるを得なかったのだ。
「家庭は裕福じゃなく、親に迷惑はかけられないけど、18歳未満では働かせてくれる店も少ない。どうしても時間の融通が利く仕事がなかったので、
泣く泣く子どもを施設に預けて働かざるをえなかったんです。仕事で面会に行けないことはあるけど、生活が落ち着けば必ず子どもと一緒に暮らすと言っています」
 A子さんが本誌に小出を告発したのも、シングルマザーという境遇が関係しているという。
「彼女自身、安易に関係を持ったことは反省しています。『芸能人に会えると思って浮かれて飲み会に行った』『俳優に言い寄られて舞い上がっていた』と後悔していました。
それでも証言しようと決意したのは、嫌がっているのを無視して、避妊せずに5度もセックスして、2回も中出しをした小出さんの行為に本当に傷ついたからです。
シングルマザーとして苦労しているA子にとって、妊娠を軽く考えている無責任な小出さんが許せなかった」
 A子さんからの金銭要求はなく、告発したのには相応の理由があった──そんな事情も知らず、彼女の責任について声高に追及した著名人は少なくない。
 松本人志は6月11日放送の『ワイドナショー』で、「未成年の女のほうも取り締まれるような罰則を作るべきやと思うんですけど」と発言。その他にも多くのタレントらが、「A子さんの責任」について言及する旨の発言をしている。
 さらには、『とくダネ!』の小倉智昭や『グッディ!』の安藤優子らキャスターたちまでもが、A子さんの置かれた境遇や事実を取材もせず、「彼女にも問題がある」と無責任な発言を繰り返した。
 女性の貧困問題に詳しいNPO法人『BONDプロジェクト』代表の橘ジュン氏が言う。
「分別ある成人男性が絶対的に悪いのに、なぜ未成年の女性の行動が問題視されるのか。彼女が夜の町を出歩いて、飲酒をしていたとしても、責任は手を出した男性にある。そんな当たり前のことが無視されている状況に、強い憤りを感じます」
 大阪府警はすでに、被害女性(A子さん)との接触に向け動き出している。小出が逮捕される可能性もあるなかでの「少女批判」は、あまりにもズレている。