老朽化に鑑み総工費63億円で美浦トレセン“北の杜”地区に建設された新厩舎の評判がいい。

 途中震災の影響で工事中断があったが、この5月に完成し、第1期として大和田、粕谷、菊川、木村、
小島茂、清水英、高橋祥、高橋文、藤沢和、武藤、和田道、和田雄の12厩舎が移動した。

 従来と異なる最大の特徴は馬房の配置だ。これまで馬が横一列に並んでいたものが、通路を挟み向かい合う対面式に。
この効果を「引っ越して一晩で馬の顔つきが変わった」と高橋文雅調教師は説明する。

「顔を出せるようになって馬同士が互いに見られるし、馬房自体も広くなり(3・3×4・0メートル)過ごしやすくなった。
だから総じてカイ食いが良くなり、普段寝つきの悪い馬まで寝ていたり…。みんな牧場と勘違いしているんじゃないかと思うくらいリラックスしているよ(笑い)」

 滑り止めと防音のために床にゴム製のマットを敷く一方、天井を高くし空気の流れができるように送風機を設置した馬房内部も高評価を博す。

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