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■週間文春 6月22日号
小出恵介を抹殺した「17歳少女」の告白
より抜粋

「彼とエッチしたことを友達に話したら、『それ、週刊誌のネタになるんちゃう?』みたいに言われて、そうなんかなって思ったんです」
 6月初旬、実は小誌記者も当該女性に接触していた。女性は十七歳。事実であれば、淫行に当たる。だが彼女が金銭目的で証言していることを隠さなかったため、小誌は記事化を慎重に検討していた。その直後に出たのが、六月九日発売の「フライデー」のスクープだった。

 小誌は改めてA子さんに話を聞いた。SNSに投稿された大人びて見える写真より、はるかに幼い印象の十七歳のA子さん。彼女の口から出てきたのは、反省と怒りの言葉だった。
「誰かと相談して小出君を嵌めようとしたことは、全くありません。すべて私が一人で考えて突っ走った。
 あの頃、私は子供が施設に取られたことで、生活が荒れ、夜の繁華街で遊び歩いていました。そんな時に事件が起きました」
 A子さんは小出と出会った頃、通信制高校に通っていたが、現在は自主退学し無職。一年前に子供を出産したシングルマザーだ。
「ほとんどはフライデーに書いてある通りです。あの夜は彼のせいですごくいやな思いをしました。でもネットやテレビを見て、私が悪いのかなって思うこともあって、もうどうしたらいいのか分からなくなって……」
 五月八日の夜九時頃、A子さんを誘ったのは知人男性のK氏。こう連絡が来た。
「小出がおるから、おいで」
 飲み会の参加者は、ほとんどが初対面だったという。
「あの日に会った人の中で知ってるのはKさんだけでした。他の人は名前も知りませんでした。
 小出君のことも知らなくて。Kさんに『有名な俳優だよ』と教えられたんです。俳優だから見た目はいいし、二軒目のバーで二人きりになった時、小出君に口説かれて、舞い上がってしまったんです。私も相手もかなり酔っていました。
 でも、二軒目のバーを出た後、路上でスカートをめくられたのは、すごく嫌やった。ホテルに行くのも本当は嫌でした。でも(性的関係が)一回だけならいいかなって流されてしまった。
彼は強引やったけど、最初の始まりは無理矢理ではないです。でも避妊具もつけずに出しされて、びっくりして足で蹴って……そこからは本当に無理矢理でした。何回も何回もされて、痛くて痛くて」
しかしA子さんはその後、友人にこの夜のことを自慢気に話し、小出ともLINEでやりとりを続けている。
「自分でもよく分からないんですけど、いい思い出にしたかったっていうのがあって、それで友達に自慢したりしてしまいました。でもまた思い出して嫌になったり、妊娠の不安もあって、
日が経つに連れてリアルに気持ち悪さとか怖さがこみ上げてきたんです。そんな時、友達に言われた「週刊誌に売ったらネタになるんちゃう?」という言葉を思い出した。
言われて復讐したいという気持ちもありました。小遣い稼ぎになるとも思った。文春は遅かったので、ドキドキしながら、フライデーに連絡しました」
 すると記者が大阪に来るという。会うしかないと思ったA子さんは、六月五日、洗いざらい話した。だか話し終わった後、不安になり、小出に電話をしたという。小出は出なかったが、〈フライデーに話した〉とメッセージを送るとすぐに電話がかかってきた。
〈今から会える? 明日は?〉
 小出は「会って謝りたい」と伝えてきた。翌六日、A子さんが小出の宿泊先である帝国ホテルを訪れると、偶然、小出とエレベーターで鉢合わせしたという。