【No Ball,NO Life】

日本代表は、13日に行われたW杯ロシア大会アジア最終予選でイラクと1−1で引き分けた。
試合会場のイラン・テヘランは気温37度、標高1200メートルの悪条件。故障者発生のアクシデントも重なり、ハリルジャパンは消耗戦を強いられた。

イラク戦は後味の悪い結果だったが、5勝2分け1敗の勝ち点17でB組首位をキープ。
8月31日にホームで行われる豪州との次戦に勝てば、6大会連続6度目のW杯本大会出場が決まる。

イラク戦当日に31歳の誕生日を迎えたFW本田は試合後、「あと2つ、決勝のつもりでプレーしたい」とコメント。
勝ち点でサウジアラビア、豪州を「1」上回る日本は、残り2試合で1勝すれば自力でW杯本大会の出場権を得られる。いわばマジックナンバー1の状況だ。

B組は8戦を終えた状況で、勝ち点17の日本が1位で、同16のサウジアラビア、豪州が続く。本大会ストレートイン2枠を争うのはこの3強に絞られた。
残り2戦で戦う豪州もサウジはいずれも強敵。1勝もできなかった場合、タイ戦を残す豪州、アラブ首長国連邦戦を残すサウジアラビアに抜かれ、3位に転落してプレーオフに回る可能性が出てくる。

それでも、勝てば自力で突破を決められるハリルジャパンは決して不利な状況ではない。
というのも、相手国の立場になって考えれば、悲観する必要がないことはよくわかる。

豪州は日本戦で引き分け、タイ戦に勝利して突破という青写真が描ける。ただ11月にアウェーでタイと対戦した際は引き分けに終わっている。
格が下とはいえ、タイは簡単に大差で勝てる相手ではない。日本戦で露骨に引き分け狙いとはいかないはずだ。

サウジアラビアは、ここまで8戦で3強以外との5試合で全勝しているが、3強との直接対決では1分け2敗。
ホームとはいえ、格が上の日本には簡単に勝てないと覚悟しているはず。
プレーオフ圏内にわずかな望みを残すUAEとのアウェー戦は、それなりのプレッシャーの下で戦う必要がある。

日本には追われる側のプレッシャーがあるが、豪州やサウジもギリギリの戦いに追い込まれていることも事実だ。
思えば、日本も豪州も格が下とみられるチームとの戦いで取りこぼしがあったゆえに3強となったB組。
格下からしっかり勝つというサウジのような戦い方もあるのがアジア予選だ。(清水公和)

サンケイスポーツ2017.6.15 16:58
http://www.sanspo.com/soccer/news/20170615/jpn17061516580007-n1.html

写真
http://www.sanspo.com/soccer/images/20170615/jpn17061516580007-m1.jpg

[グループB]

1.日本(17)+9
2.サウジアラビア(16)+7
3.オーストラリア(16)+6
4.UAE(10)-3
5.イラク(5)-3
6.タイ(2)-16

第9節
8月31日(木)
日本 19:35 オーストラリア [埼玉]
タイ vs イラク
UAE vs サウジアラビア

第10節
9月5日(火)
サウジアラビア vs 日本
イラク vs UAE
オーストラリア vs タイ

ゲキサカ
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