>>1つづき)

寅さん、不思議な感じが魅力

 のん「『男はつらいよ』は(BSの)『土曜は寅さん』でずっと拝見していて。英語の先生と感想を言い合いながら楽しませていただいています」

 山田「お若いのに。あなたが生まれる前から作っている映画ですよ」

 のん「寅さんの魅力は、見る度に『やだもうこの人!』って思えるのに、やっぱり寅さんが好き!って同時に思えるのが不思議な感じで」

人間的な価値観、寅にはある

 山田「その『やだな』っていうのはどういうことなんだろう?」

 のん「例えば、すごいとぼけたり、人にあたったりしないとお家に入れないとか、好きな人に会いに行く時に照れちゃって誰かに絡んでからじゃないと出かけられない時とか」

 山田「行儀が悪いし良識がないから、トンチンカンなことを言って困らせたり怒らせたりするけども、人間として大事なことをきちんと理解できる感性が寅さんにはある。社会的立場とか権力とか地位とか、そういう価値観が彼にはないから」

 「そういう人がいることによって大騒ぎが巻き起こり、それをどうやっておさめるかっていうことを繰り返す中で、人と人とのつながりがだんだん深まっていくんじゃないかね。映画館で見たわけじゃないんだよね?」

 のん「そうですね、映画館で見てみたい!」

今の映画館は不満

 山田「30〜40年前ですけど、寅さんを上映している映画館ってのはものすごく騒々しかった。上映中にみんなワーワー、色んなこと言ってゲラゲラよく笑う。『そうだそうだ』『いいぞ』『何してんだ社長、早く出てこい』とか叫んだり。本当ににぎやかだったね」

 「僕は、ああいう風に映画って見てもらいたいと思っているんです。いまどきの映画館は不満ですよ。最初に『お静かに』とか『他人の迷惑になることはしてはいけません』とか。面白かったら笑って、隣の人としゃべって仲良くなることが映画の喜びじゃないですかね。寅さんの時代は、映画館に活気があふれてたね」

 のん「そういう雰囲気体験したことないですね。楽しそう」

(以下略、全文はソースをご覧ください。)


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