そして現代表では3番目の古株となる30歳の今野には「A代表の心構え」を説いた。

 伏線は今野の「ビッグクラブでプレーしている人と一緒にプレーできるのは楽しい」という発言だった。それを受け、26歳の本田は「自分が前に出るという人が集まっているのが代表。
真司や佑都のようにトップクラブでやっている選手もいるけど、そうじゃないリーグやクラブでやっている人もできることがある。
それを今野選手のように憧れみたいな気持ちでやってもらっては困る」とバッサリ。
先輩を厳しく叱責(しっせき)するのは勇気がいることだが、本気で世界一を目指しているからこその決意の表れ。
ザッケローニ監督は「良いことだよ」と理解を示し、今野も「今は本田のチームといってもおかしくない」と真摯(しんし)に受け止めた。