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2017/06/06(火) 10:20:56.06ID:CAP_USER9近年、Jリーグは危機に瀕していた。J1の観客動員数は減少傾向。試合中継の放映権料やスポンサー収入も伸び悩み、資金難に直面していた。
スター選手が欧州に流出する一方で、資金が足りず各クラブの選手育成も進まない。いつしか日本のサッカーは「代表戦だけが盛り上がるものになってしまった」(村井満チェアマン)。
■資金難から一気に攻勢
転機となったのは、世界中でスポーツメディアを展開する英パフォーム・グループとの契約だ。今シーズンから10年間、合計2100億円の放映権料を得る。
昨年度のJリーグの放映権収入は約50億円だから、かなりの大型契約だ。従来は衛星放送のスカパーJSATホールディングスが放送してきたが、今シーズンからはパフォームの動画配信サービス「DAZN」(ダゾーン)に変わった。
Jリーグにとっては単なる視聴形式の変更だけではない。豊富な資金を活用した、25年目の大改革の始まりと言えるものだった。
1ステージ制復帰の理由
まずは大会方式。2015年からは新規スポンサーの獲得や年間王者決定戦による盛り上がりを狙い、2ステージ制に移行していた。だが、これは資金難による苦肉の策。今回、この懸念が解消されたことで1ステージ制への復帰を決めた。
中継の臨場感も格段に向上した。撮影カメラを増やし、スーパースローで技を撮影したり、緻密なパスワークをとらえるなど、迫力のリプレイ映像を提供できるようになった。
■Jリーグが自ら著作権を保有
クラブの協力を得てロッカールームにカメラが入り、試合前や試合後の選手の表情をとらえる。監督も会場到着時とハーフタイム、試合後のインタビューに応じるようにした。現場の雰囲気が感じられる中継を目指したのだ。「選手の技や喜怒哀楽、一喜一憂するファンの姿を見せる。ピッチ上のドラマを伝えたい」と制作にかかわるパフォームの水野重理氏は語る。
パフォームは会員獲得のためにNTTドコモと組み、ドコモユーザー向けに月額980円(通常は1750円)の専用プランを投入。テレビCMでJリーグ開幕を大々的にアピールすることになった。パフォームが大型契約に踏み切った背景には、こうした施策によって視聴者層を広げられるという読みがある。
そしてJリーグにとって最も重要な点は、今回の契約によって自らが著作権を保有したことだ。「パフォームとの交渉でもこの点は決して譲らなかった」(中西大介常務理事)。
結果、Jリーグの公式ホームページには試合の見どころを解説する動画やハイライト動画が所狭しと並ぶ。各クラブには簡単に配信作業ができるシステムを提供、クラブ側がSNSで動画をアピールする機会が大幅に増えてきた。
つづく
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170606-00174594-toyo-bus_all