左太腿裏の肉離れで戦列を離れている日本ハム・大谷翔平投手(22)の実戦復帰が
7月以降にずれ込むことが5日、分かった。2日の定期検査の結果を受け、6日にも
再開予定だったベースランニングは次週以降に延期。交流戦明けの実戦復帰も
見込まれていたが、現実的には厳しい状況だ。さらに回復が遅れれば、7月14、15日に
行われる球宴出場も危ぶまれる。

 まだ、先が見えない。神戸空港から札幌へ移動した栗山監督は、左太腿裏の肉離れで
2軍調整中の大谷について言及した。「練習の映像は毎日見ている」と話した上で、
具体的な復帰時期については「トレーナー管理が外れれば考える。まず走れるように
なるのを待つ」と、改めて見通しが立っていないことを明かした。

 2日に都内で定期検査を受け、痛めた左足の筋力が戻っていないことが判明。
左右の筋力差があるまま練習強度を上げると再発の恐れがあるため、今週は
ウエートトレーニングに重点を置く方針となった。そのため、6日にも再開予定だった
ベースランニングは次週以降に延期した。まずは打者出場を目指すことが濃厚だが、
右足首痛でリハビリ中だった開幕前はベースランニングから打者復帰まで
約20日間を要しており、現実的に復帰は7月以降にずれ込むことになった。

 4月8日に故障し、当初は実戦復帰まで約6週間とされたが、今週でもう
9週目に入る。故障当日の診断より症状は重く、回復具合も想定より進んでいないのが現状だ。
7月中旬に開催される球宴(14日・ナゴヤドーム、15日・ZOZOマリン)への
出場も不安視される。5日時点のファン投票ではパ・リーグDH部門で2位・
デスパイネ(ソフトバンク)を5万票以上引き離してトップを走る。このまま
選出されることが濃厚だが、リハビリにこれ以上、遅れが生じれば出場辞退の可能性も
出てくる。

 フリー打撃を再開した5月末、大谷は「しっかり(1軍の)試合を見て
復帰したときのイメージを持ちながら練習できればいい」と話していた。だが、
焦りは禁物。指揮官も「(大谷)本人もチームがこういう状況(5位)で
いろいろと感じていることがあると思う。周りに流されないようにしっかり
やることが大事」と慎重な姿勢を崩さなかった。

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