リオデジャネイロ五輪レスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、五輪4連覇を果たした伊調馨(32=ALSOK)がカナダでのコーチング講習を終え4日、帰国した。

 日本スポーツ振興センター(JSC)による女性アスリートの戦略的強化・支援プログラム内の女性エリートコーチ育成プログラムの一環で、カナディアン・スポーツ・インスティテュートが主催する国際的なコーチングスクールに派遣された。期間は1週間だったが「毎日やることがいっぱいで大変だったが、とても勉強になった。学びたい分野だったし、たくさんの刺激をもらいました。復習したいし、今後も継続して学んでいきたい」と修了証を手に充実した表情を見せた。

 毎日午前8時から午後5時まで受講。世界から集まったプロコーチとともにさまざまな課題を学んだ。パフォーマンス向上や練習メニューの組み方、選手、スタッフとのかかわり方など「盛りだくさんでした」。将来的には指導者として活動する意向を持っており、またとない機会となった。

 競技復帰か指導者転身か、今後の去就は決めていない。だが「いざ、どちらの道に進むとしても、動けるように体を戻していかないと。自分を自分でコーチしながら動かしていきたい」と体づくりスタートを宣言。世界女王が新たな経験を積み“再始動”する。

2017年06月05日 16時30分
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