BOOWY 35th ANNIVERSARRYサイトオープン

<35>...その数字に、特別な意味はない。
1982年にBOOWYというバンドがデビューしてから、今年で35年が経った、それだけのことだ。
けれども、特別な意味がないにしても、わずか6年という活動期間に過ぎなかったこのバンドが、いまだに影響力を持ち続けているのは紛れも無い事実だろう。
日本のロック・シーンはすでにBOOWY第3世代と言っていい若いジェネレーションが中心となってドライブしているにもかかわらずだ。
であるならば、この35年という数字もにわかにリアリティを帯びてくる。
80年代後半というあのカオスの時代に、日本のロックに確かな実在を示し、あちこちに衝撃という楔を打ち込んだ。

BOOWY以前、BOOWY以降という表現があるが、その一番の違いは、彼らが混沌の地平に明瞭な景色をもたらしたことではないだろうか。
誰もがロックに自分のビジョンを描き、夢を賭けることのできる時代がすぐにやって来たのだから。
だからこそ僕たちは、現在の芳醇なロック・カルチャーを享受することができているのだ。
35年という機会に、彼らのそんな功績を肴に、あらためてBOOWYの美酒に酔いしれるのも悪くない。
懐かしい作品たちが一斉に紙ジャケで再発される。
LAのカッティングで新たな命を吹き込まれたLPもリリースされる。
偉大なアーティストのアニバーサリーってやつは、やっぱり意味があるのだ。
単純な回顧ということではなく、現在のシーンを通してその音楽を再発見することができる、無二のチャンスを与えてくれるのだから。
2017年。また新たな何かが生まれる年になるかも知れない。