◆クリーブランド キャバリアーズ 91−113 ゴールデンステイト ウォリアーズ(前半52―60)
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史上初めて3年連続同一カードとなったNBAファイナルが1日にカリフォルニア州オークランドで開幕。
地元のウォリアーズ(西地区1位)が113―91(前半60―52)で昨季覇者のキャバリアーズ(東地区2位)を下して初戦を白星で飾った。

今プレーオフではこれで13戦全勝。
西地区決勝シリーズを終えてから中9日と休養十分で、第3Qの開始から連続13点を挙げて一気に点差を広げていった。

2012年のファイナルにサンダーの一員として出場しているケビン・デュラント(28歳)が両軍最多の38得点をマーク。
フィールドゴール(FG)を26本中14本成功させて勝利に貢献した。12年のファイナルではジェームズがいたヒートに1勝4敗。
その宿敵がいるチームとの対戦で会心の“カウンターパンチ”を浴びせて試合後は笑顔を見せた。

ステファン・カリー(29歳)も28得点と9アシストを稼ぐ大活躍。
“スプラッシュ・ブラザーズ”の相棒、クレイ・トンプソン(27歳)は16本中13本のFGを外し、放った5本の3点シュートもすべて失敗して6得点に終わったが、
デュラントとカリーがオフェンス面でうまく機能して得意のハイスコア戦に持ち込んだ。

「本当はきょうよりもずっといいプレーができるチーム。でもファイナルでは“W(WIN=勝利)”が大事。
それを達成できたから納得している」とデュラント。「出だしは力みすぎてミスも多かったが、第2Qからは集中できた」と試合を振り返った。

脳脊髄液減少症の治療を受けているウォリアーズのスティーブ・カー監督(51歳)は依然として戦列を離れたまま。
ファイナルでもマイク・ブラウン・アシスタントコーチ(46歳)が監督代行を務めているが、同コーチはかつてキャバリアーズで6シーズンにわたって指揮を執った人物。
2007年にはレブロン・ジェームズ(32歳)らとともにファイナルにまで進出した経歴があるが、今度はそのジェームズと敵対する指揮官としてベンチに陣取った。

デュラントとジェームズというリーグを代表する看板フォワード2人をファイナルに導いたブラウン監督代行は「ジェームズはたぶん“もっと自分はいいプレーができる”と信じているはず。
それでいてきょうはKD(デュラント)に脱帽していると思う」とかつての同僚の心理を分析。

一方、昨季は1勝3敗からシリーズを逆転して初優勝を飾ったキャバリアーズのティロン・ルー監督(40歳)は
「ウォリアーズは自分が見てきた中で最強のチーム。毎年、何かの記録を更新している」と“壁の厚さ”を実感していた。

ジェームズは結局40分出場して28得点、15リバウンド、8アシストをマークしたがターンオーバーも8回。高いドリブルを再三にわたってスティールにつなげられるなど数少ない弱点をつかれる形となった。
チームのターンオーバー数は20回。そこから21失点を喫して流れを変えることができなかった。

 ケビン・ラブ(28歳)は15得点と21リバウンド、カイリー・アービング(25歳)は24得点をマークするなど
ビッグ3はそれなりの数字をスタッツ(個人成績表)に残したが、初戦では勝機をつかめなかった。

一方、ウォリアーズのターンオーバー数は2005年のピストンズと2013年のスパーズに並ぶファイナル史上最少の4回のみ。
デュラントとカリー以外に2ケタ得点を挙げた選手はいなかったが、ミスを最小限度に抑えて試合を乗り切った。

なおすでに歴代トップとなっているジェームズのプレーオフでの通算得点は6023となり、史上初めて6000点の大台に到達。
さらに3点シュート(6本中2本成功)の通算成功本数は321となり、レジー・ミラー(元ペイサーズ=320)を抜いて歴代2位に浮上した。
カリーも11本中6本の3点シュートを成功。史上5人目の通算300本(301)を達成した。

第2戦は同じオークランドで4日(日本時間5日)に行われる。

スポニチアネックス / 2017年6月2日 14時40分
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