押井守『勝つために戦え!監督編』
「日本の国内で行ったら僕より有名な監督はたくさんいるけどさ、僕みたいなわけわかんないヤツの方が海外で評価されてる。
一度でも国際映画祭のカーペットを歩いたことがある人間だったらすぐわかるよ。
外に出た瞬間、日本での評価なんて何の根拠もないっていうことが。
キムタクだろうが誰だろうが「誰それ?」になっちゃうんだよ。」
「僕がカンヌ行ったときもさ、キムタクのマネージャーが怒りまくってたそうだけどさ、
「迎えが来ない」とか。そんなの当たり前だって!
呼ばれもしないで行ったあの連中がどうなったかっていうと、誰にも相手にされなかったんだよ。」