ロンドン五輪金メダリスト・村田諒太(31)が遂に初の世界戦、WBA世界ミドル級王座決定戦に挑む。

相手は同級1位のアッサン・エンダム(33)。アテネ、リオと2度の五輪出場経験があるが、メダル獲得には至っていない。プロでの戦績は35勝(21KO)2敗だ。

「正直言って、それほど強い相手ではありません」

と某スポーツライター氏。

「2敗はいずれも判定負けですが、ひとつは4つのダウン、もうひとつは6つのダウンを喫した。
それでも立ち上がったので、まるでゾンビのようですが、ダウンの多さが北米市場における彼の価値を大きく損ねることになった」

もし、村田がそんな相手に敗れたらどうなるか。

「お話になりません。今回は、帝拳ジム・本田会長の交渉力で何とか世界挑戦できましたが、リベンジは絶望的。
“ゴールデンボーイ”の称号は色褪せ、商品価値はもはやゼロに等しくなる」

では、逆に勝ったら? 

「世界王者とはいえ、上には上がいる。本当の世界トップクラスはWBA同級スーパー王者のゲンナジー・ゴロフキンやその対戦相手。村田は今回勝ったくらいではまだ相手にされません」

先日、そのゴロフキンとWBO世界スーパーウエルター級王者サウル・“カネロ”・アルバレスとの対戦が発表され、“今年最も注目すべきメガファイト”と話題になっている。

「この一戦でのゴロフキンのファイトマネーは10億円程度の見込み。村田も防衛を重ねてそのレベルまで行ければいいのですが……」

 大一番は5月20日。

「週刊新潮」2017年5月25日号 掲載

新潮社

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デイリー新潮 5/19(金) 18:00配信