デイリースポーツ 5/18(木) 22:45配信

 「ロッテ1−5西武」(18日、ZOZOマリンスタジアム)

 トンネルを抜け出せない。光は見えない。12年以来の8連敗で、借金はついに
「20」の大台に乗った。

 試合後、伊東監督は「笑いしか出てこなくなった」と第一声を発したが、言葉とは裏腹に
悲壮な雰囲気が最後まで漂った。

 先発のルーキー佐々木がまたもや四球から崩れて失点を重ねた。
「四球…それが課題の1つだが、攻撃へのリズムが作れない。半ば自滅のようなもの。
その他を含めると8つか。野球にならない」

 二回だ。佐々木が一回に続き、先頭打者(中村)にストレートの四球を与えた。
暴投が出て中村が二進。メヒアが先制打を中前に運んだ。

 さらに三回。やはり1死後、秋山への四球から源田の中前打と盗塁が絡んで二、三塁の
ピンチを招いた。ここで浅村に一、二塁間を破る2点適時打を浴びた。五回にも1死後、
源田へ四球を許し、中村に右翼への適時二塁打を喫した。

 佐々木は6回を116球で4失点。奪三振は「6」ながら、与四球も「6」。佐々木は、
「制球力を上げないと…。テンポよく投げなくてはいけないのに、
チームのリズムを悪くしてしまった。申し訳ない」と話すしかなかった。

 チーム打率1割台の打線も重症の一語だ。一回に先頭・根元の中前打と伊志嶺の四球で
一、二塁も鈴木が二ゴロ併殺打だ。このチャンスをつぶすと、八回まで計4安打で
十亀の前になすすべもなかった。

 指揮官は言う。「チャンスを作ってもあと1本が出ない。1発で仕留める力がない。
ファウルが多かったり、全体的に受けて立っている感じがする」。最終回にパラデスの
連夜の1発が飛び出して完封負けを逃れるのがやっとだった。

 この夜、ロッテ投手陣の与四球は「8」。「投手陣が自滅している。ムダな四球が多い」
と投手陣の奮起を求めた。

 「やることはやっている。あすの打順をどうするか考える。これ以上手の打ちようがないが、
選手を信じてやるしかない」。この日、8選手の入れ替えを行った。スタンリッジ、
益田、酒居、平沢をファームに落とし、東條、高野、阿部、大嶺翔を昇格させた。
また、新外国人選手としてWBCでキューバ代表だったロエル・サントス外野手の獲得も
発表された。

 最後に指揮官は、「(選手たちは)意地を見せてほしい。応援してくれるファンに
申し訳ない」と話し、最後にこう締めた。

 「なにかあったら責任を取りますので。選手たちは家族、生活がかかっているので、
プロとしての自覚を持ってやってもらいたい」。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170518-00000151-dal-base