文春を買ってきて読んだ。
阿川佐和子が28歳のときに出会って、彼女が38、9のころにS氏は奥さんと別居している。
もう過ぎてしまったことをいっても詮ないが阿川が40のときに彼と結婚していたら、小学校の作文で書いた「お嫁さん」という『将来の夢』と同時にこどもを産んで育てる夢もかなっていたかもしれない。
S氏はいつ離婚したのかには言及していない(一切、触れないあたりは抑制が利いていている)。
なんにしても、ふたりが結婚するのには出会ってから四半世紀と10年の歳月が必要だった。溜め息がでるほど長い。
「はやく成果がほしい(をだせ)」「実効性のない科学研究でなければ、即もうけにつながる技術開発でなければだめだ」といった潮流の現代とはかけ離れた、まるでおとぎばなしの世界のようだ。
梅沢富美男のコメント「時空を超えた愛だ」にはほのぼのとしたユーモアがある。
結婚してよかったですね、アガワさん。
いつまでもおしあわせに。