フィル・ネビル氏は、国際大会でイングランド代表が成功を収められない理由はプレミアリーグにあると『ニュース・トーク』で語っている。

近年、多くのタレントを輩出しているにもかかわらず、ワールドカップと欧州選手権で精彩を欠き、ベスト4の壁を破れないイングランド代表は、多くのサポーターを失望させてきた。ワールドカップ出場経験はないものの、欧州選手権に3度出場したネビル氏は「我々は成功できなかった。この原因はプレミアリーグだと思う」と期待を裏切り続けるスリー・ライオンズについてコメントを残した。

「ユナイテッドがチャンピオンズリーグを制した1999-2000シーズンは忘れられない。あの瞬間から代表よりもリーグ戦とチャンピオンズリーグがより重要になったと感じた。今でもクラブでプレーすることは、代表戦を戦うよりも有益でレベルも高いと思う」

「リーグ戦ではチェルシーやアーセナルと戦い、代表戦で彼らと一緒なチームになる。代表でも“私たちvs彼ら”の構図が出来上がっていた。当時のメンバーには多くのユナイテッドの選手がいたから、問題は私たちだったと思う。あの時はイングランド中でベストクラブであり、アンチが多くいた。代表選手たちも私たちの成功を嫉み、監督は大変だったと思う」

さらに、ネビル氏が出場したユーロ96準決勝のドイツ戦とユーロ2004決勝トーナメント1回戦のポルトガル戦では、いずれもPK戦で敗れており、同氏はイングランド代表選手はPK戦を戦うだけのメンタルティを持っていないと語った。

「96年の地元開催の大会では優勝しなければならなかった。当時の代表は私の中のベストチームだ。(フランク・)ランパード、(ポール・)スコールズ、(スティーブン・)ジェラードらを擁した“ゴールデン・ジェネレーション”だった。ポルトガルでの2004年も(ウェイン・)ルーニーの活躍があり、ファイナルに進めると自信があった」

「しかし私たちはPK戦で敗れた。確かにそれには運も必要だが、PK戦に勝つだけのメンタリティがないだけだと思う。良い成績を収められなかったことが、一番の後悔であり、最大の失望だ」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00000011-goal-socc