ここ8試合でわずか勝点2のインテルにまたもトラブル。
 
誰にでも息抜きは必要だが、タイミングを見誤ってはいけない。少なくともチームが低迷している今は、インテルの関係者はSNSでの不用意な投稿を自重すべきかもしれない。
 
インテルは現地時間5月14日、サッスオーロ相手に本拠地サン・シーロで1-2と敗戦。クラブワーストに並ぶ(1947-48シーズンと1981-82シーズン)8試合白星なし、
この間に挙げた勝点はわずか2(2分け6敗)という体たらくで、サポーターやメディアから酷評され続けている。
 
さらに試合後、中国人オーナーの息子でインテルの取締役であるスティーブン・チャンが、自身の『インスタグラム』で、「Sunday Drive」とコメント付きでフェラーリの写真を投稿。
この行為に対して、一部のインテル・サポーターから批判の声が寄せられたのだ。
 
15日にイタリアの『トゥットスポルト』紙が報じた情報によると、インテルのファンからは「車よりもチームのことを考えろ」といった罵倒に加え、
この資金を補強に回せという要求もあったという。

また、フェラーリとユベントスの親会社である『フィアット』との関係から、「(フェラーリとユーベは)実質的に同じだということを知っているのか?」という怒りの声も挙がった。
 
インテルの関係者によるSNSといえば、4月30日のナポリ戦(34節)で決勝点を献上するミスを犯した日本代表DFの長友佑都が『ツイッター』で、
「イタリアでは、良ければ神様かのように賞賛され、悪ければ犯罪者かのように批判、罵倒される。そこに人としてのモラル、リスペクトはない」と反論し、炎上したことが記憶に新しい。
 
また、アディショナルタイムの失点でミランに追いつかれ、ドローに終わった4月15日のミラノ・ダービー(32節)でも、
出場がなかったマルセロ・ブロゾビッチが試合後に自宅プールでリラックスしている写真を投稿し、同じく炎上している。
 
また、SNSではないが、キャプテンのマウロ・イカルディが昨年10月に自伝を出版した際にもトラブルが起こっている。
ウルトラス(熱狂的なサポーター)と衝突したという内容が事実と異なるとして抗議を受け、カリアリ戦(8節)で大ブーイングを浴びることになった。
さらに、試合でPKを失敗した元アルゼンチン代表FWは、自費で自伝を回収し、改訂する破目になった。

クラブ関係者のSNS使用については、サッカー界でも議論が分かれるところだが、タイミングに配慮が必要なことは間違いない。
ピッチ外での不毛な騒動が頻発していることが、現在のインテルの低迷を如実に表わしていると言えるかもしれない。

SOCCER DIGEST Web 5/16(火) 17:46配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170516-00025757-sdigestw-socc

写真
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