ここのところ、そのタワマンに対する否定的な記事をネットメディアでは毎日のように目にするようになった。「タワマンを無理して買ったけれどローン返済が大変」とか、「ヒエラルキー意識が強すぎるご近所付き合いに疲れた」といった内容が主流。中には「エレベーター待ちが20分で不便」、「隣や上の階の騒音がうるさ過ぎ」といった内容も散見する。

タワマンは壁も床も天井も、普通のマンションより薄い。外壁は工場で作られたALCパネルだ。莫大な費用が掛かる大規模修繕工事も必要不可欠。合理的に考えれば、都心の緊密集住エリアでないと「建てるべきではない」住形態だが、今は空き地が広がる湾岸の埋め立て地にも普通に建っている。

ヨーロッパ人の多くは超高層住宅には住みたがらない。それは低所得者が住む必要悪的な住まいだとみなされているからだ。