感染爆発時における人工呼吸器の配分についての提言

日本でも集中治療室(ICU)で装着される人工呼吸器の不足が懸念されている。すでに3月30日に、
生命・医療倫理研究会有志が連名で「COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断す
るプロセスについての提言」を公表し、4月1日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議記者
会見で紹介した。この提言では、まず「人工呼吸器が不足しており、人工呼吸器を装着する患者
の選択を行わなければならない場合には、災害時におけるトリアージの理念と同様に、救命の可
能性の高い患者を優先する」としている[11]。同じコロナ感染症の重症の場合、高齢者や他の疾
患があったり障害があったりすると、「救命の可能性」がより「高くない」と見なされ、治療さ
れないことになる。
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/3352