来週13日にはトルコ中銀政策委員会が開催されますが、3日発表された8月消費者物価指数が前年同月比+17.90%へ上昇。
政策金利とされる1週間物レポ金利(17.75%)を上回ったことから
トルコの実質金利(政策金利-インフレ率)は-0.15%とマイナス金利にまで低下したことになります。
この中銀政策委員会でどの程度の利上げが実施されるのか、
エルドアン大統領の影響を受けて小幅な利上げに留まれば、トルコリラは一段と下落する可能性もあるだけに注意が必要です。
 また、トルコ中銀政策委員会(13日)を前にした来週10日にはトルコ4-6月期GDPが発表されます。
フィッチは4-6月期も含め、7-9月期、10-12月期いずれもマイナス成長に陥ると予想しているだけに、GDPの結果にも注意が必要です。
 トルコリラ安が実態経済の悪化に拍車を掛け、更なる通貨安へ繋がる負のスパイラルに対して警戒する必要がありそうです。