トルコリラ対円一時17円台 一日で10%超暴落

連日史上最安値を記録していたトルコリラが10日午後の東京市場で暴落しました。
朝方より対円では19円台後半でじり安推移していたトルコリラでしたが、
15時前に英フィナンシャルタイムズ紙が、トルコに大きな債権を持つ欧州系の銀行スペインのBBVA、イタリアのUniCredit、フランスのBNPパリバのエクスポージャーを金融当局が懸念していると報じると
まずユーロが1.14台前半に急落、ワンテンポ遅れてトルコリラも対円で一時前日終値より10%超下げて17.61を対ドルでも6.30の安値をつけて(いずれもbloombergのインディケーション)います。

同紙によればECBはトルコの金融機関の資産の40%に相当する外貨の借り入れに対するヘッジが十分に行われているとは考えておらず、今後のデフォルトのリスクを懸念しているとされます。
トルコの財務相は前日にトルコの金融セクターは十分な資本と健全なバランスシートによって保護されていると述べています。

トルコのエルドアン大統領は本日「様々のキャンペーンが行われているがこれらに耳を傾けてはいけない」
「彼らはドルを持っているかもしれないが、われわれには国民や権利、アラーの神がついていることを忘れないでほしい」と述べたと国営アナドル通信は報じています。エルドアン大統領はこの後日本時間22:00から演説予定です。