WSJ

中国は160億ドル(約1兆7800億円)相当の米国製品に25%の関税を追加することを決めたが、当初予定に含まれていた原油を対象から除外したことは目を引く。
中国政府が6月、ドナルド・トランプ政権への報復措置として挙げた関税品目リストには原油が入っていた。中国はここ2年間で米国にとって最大の原油輸出先となり、昨年は輸出用米国産原油の2割が中国に渡ったが、
このような新しい両国関係は関税の応酬によって大きく損なわれた。
しかし発表された関税品目リストに、原油は載らなかった。中国商務省は理由を説明しておらず、問い合わせにも応じていない。同省は発表文で、
米国の関税措置が「不合理」だとの見方を示し「中国の正当な利益と多国間貿易システムを守るため、中国は必要に応じて報復しなければならない」と述べた。
米国の対中関税第2弾を踏まえ、中国も8月23日に同規模の報復関税を発動する構えだ。