トルコ大統領がムーディーズ批判、選挙後に「行動を起こす」

トルコのエルドアン大統領は13日のテレビインタビューで、米格付け会社ムーディーズ・インベス
ターズ・サービスが同国経済をおとしめようとしていると批判し、「24日の大統領選挙後にムーデ
ィーズに対して行動を開始する」と述べた。3大格付け会社はいずれもトルコについて、エルドアン
大統領の独裁色の強まりと、中央銀行に低金利を強要する姿勢に懸念を示し、格付けを投資不適格級
(ジャンク級)としている。エルドアン大統領はこれまでも格付け機関への批判を繰り返してきた。
大統領は24TVのインタビューで「わが国はムーディーズのメンバーではないにもかかわらず、
彼らは異例の声明を出している。『どうやってトルコをおとしめようか。どうやって厳しい立場に
追い込もうか』と言って行動を起こすとは、何様のつもりか」とムーディーズを激しく攻撃した。
エルドアン氏はムーディーズに対して具体的にどのような行動を起こすかについては説明しなかっ
たが「メンバーではない」との発言は同社への格付け依頼を止める可能性を示唆している。