<トルコリラ急落、個人が損切りか 逆張りが裏目>

早朝のトルコリラ急落も市場心理の悪化を通じ、株安や円高を後押しする一因となった。
リラは日本時間午前7時8分から突然下げ始め、同14分までの6分間で23円後半から前半へ1円弱
急落。対ドルでも同じ時間帯に4.6リラ後半から4.8リラ半ばまで一気に売られた。
市場では、海外市場の参加者が少なくなった日本時間早朝の急落は、日本の個人投資家が設定していた
損失確定のリラ売り/円買い注文が発動されたためではないかとの声が出ている。
リラは前日海外市場でも軟調展開が継続。対ドル、対円ともに過去最安値を更新していた。
外為どっとコムによると、同社顧客のトルコリラ買い持ちは、急落前の22日海外市場終了時点で16
万枚強。昨年11月以来半年ぶりの低水準だが、3月のピーク21万枚強から約2割減少した程度にとどま
っており、依然高水準だった。
リラが連日過去最安値を更新し続ける中で、日本の個人投資家が挑んだリラ買い/円売りの逆張り戦略
が裏目に出た形だ。