アンカラ 12日 ロイター]
トルコのエルドアン大統領は12日、誰も為替レートを使って同国を屈服させることは
できないと主張し、通貨リラの下落が外国の陰謀だと改めて海外投資家を非難した。リラは
ドルとユーロに対して11日まで5営業日連続で最安値を更新。エルドアン氏と他の閣僚は
これまで、リラ安をトルコの敵対勢力による経済的な攻撃だと唱えてきた。リラが対ドルで
年初来8%も下がっているのは、トルコの金融政策を巡るエルドアン氏と海外投資家の見解
の相違に根差している。エルドアン氏は、物価上昇率が2桁で推移しているにもかかわらず、
金利低下を進めたい考え。しかしエコノミストによると、リラ安は物価と賃金の高騰が反映
されたもので、食い止めるには利上げが必要となる。