<個人も急速な円高に追いつけず>

円高進行時にドルを買い向かうことの多い日本の個人投資家も、急速な円高に対応できずにいる。
一部の短期の参加者はドル売りで参戦しているが、今は様子見が大勢を占めるという。「この2日間の(ドルの)下げが速いので、今の段階では様子を見ている。
106円台にはチャート上の節目もないので、105円台にならないとまとまった買いは出てこないだろう」(上田ハーローの外貨保証金事業部長、山内俊哉氏)との見方が出ていた。

112円近辺から水準を切り下げていく段階で、個人投資家のドル買いポジションが積み上がったとの指摘もある。
「110円、109円と節目を割れるタイミングで買いが入っていた。これ以上下がっても買い余力がなく、手が出せない人もいる」(外為アナリスト)という。