○各メンバーの発言
※ここはかなり怪しいので、必ず後日配布の議事録を参照ください

・坂氏
「デリバティブ取引は、リスク転移の機能がある」
「投機取引にも、流動性供給など、一定の意義がある」
「金融庁の主導する安定した資産形成(※注 NISAのことだと思います)について、FXがどう役割を果たすのか、見解を聞きたい」
「SNSを通じた海外のFX業者への誘導があるのではないか。そういったリスクはどう考えているか」
「店頭FXの提示価格は正しいのか?(※注 ハイボラ時のインチキレートを指摘されているかと思います)」
「店頭FXでは、ロスカットルールが機能しないことがあると聞く。市場取引ならわかるが、相対取引でロスカットが成立しないのは不可解。約定拒否なら問題である」

金融庁の配付資料の枠組みに囚われず、本質に切り込んだ質問をされていました。
今回のメンバーで、もっとも興味深い質問が多かったです。

・黒沼氏
「指数先物取引など、一般化しているデリバティブは、社会的意義があるから認められている」
「であるならば、店頭FXにも社会的意義があるのではないか」
「日本人はバクチが大好きという話もある(※注 ジョークの一環です)」

黒沼氏も好感を抱いたメンバーの一人です。
ただし発言は少なく、表面的なものに終始していました。

・永沢氏
「店頭FX業者の収益状況はどうなっているか?資料があれば開示いただきたい」

発言自体には、目立ったものはありませんでした。
やや規制派寄りと見受けられる発言もありました(純粋に店頭FXの実態を知りたいだけかもしれませんが)

永沢氏は、金融行政モニター委員の一人です。
有識者会議が一般公開される運びとなったのは、永沢氏の働きかけによるものだそうです。
ご本人の主張はさておき、最大の恩人と言えるかと思います。

・上柳氏、勝尾氏、松井氏、弥永氏
他のメンバーは、あまり特筆すべき点はありません。
ほぼ資料3にある内容の質問で、事実確認に終始していました。

勝尾氏は、店頭FXのリスク強化の上で、レバレッジ引き下げも手段の一つと発言されました。
弥永氏は、店頭FXの自主規制について質問されました。