■為替市場見通し

来週のドル・円は下げ渋りか。
米国株式相場は調整局面に入ったとの見方が広がっており、
株高を期待したリスク選好的なドル買い・円売りはやや後退しそうだ。
今月2日に発表された米1月雇用統計は堅調な内容だったことから、
連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースは加速するとの思惑が浮上したが、
世界的な株安を受けて利上げは年3回にとどまるとの見方が増えている。
また、株安を嫌気して、ユーロ、豪ドル、カナダドルなどに対する円買いが優勢となっていることもドル・円の取引に影響を与えている。
しかしながら、14日に発表予定の米1月消費者物価指数(CPI)と15日に発表予定の
1月生産者物価指数(PPI)などのインフレ指標が市場予想を上回った場合、
3月追加利上げ観測は一段と広がり、ドル買い・円売りが再び拡大する場面も想定したい。