◇場内動向
 ドルは域外差額決済先物為替(NDF)の為替レートを反映して、前取引日比5.80₩下落した1,106.50₩でスタートした。
 域外NDF市場から年底点だった1,110.50₩が壊れ、ソウル外為市場はウォン高に傾いた。
 米税制改正案の遅延と米国CPIの結果に物価不振憂慮が提起され、ドルは安を見せた。
 米国の消費者物価は前年比では2.0%上昇したが、前年比物価上昇は、6月以来初めて鈍化した。

 これと共に韓国/カナダの通貨スワップ契約を締結ニュースにウォン高期待が合わさって、投資心理は下方に向かった。
 基軸通貨国であるカナダとの無期限、無制限の通貨スワップは韓国の外国為替市場の安全弁の役割をするものと期待された。
 ドナルド・トランプ米大統領が同日の重大発表で、北朝鮮をテロ支援国に指定していない点もリスク選好を呼んだ。
 ドルは開場初めから1,110台前半・場序盤で下落し、重い流れを継続した。

 年底点が更新され、外国為替当局の介入警戒感が現れたが、これといった動きがなかったため
後場、ロング・ストップとドルが急激で下落幅を拡大した。

 ドルは1,099.60₩まに底点を下げながら、ウォン高に速度を加えた。
 これに対し外国為替当局は「ウォン高速度が速い。非常に注意深く見ている」とし、口頭介入性に乗り出した。
 ドルが年底を更新したのに続き、ビッグフィギュアまで下回って、投資心理がウォン高に向かって傾くだろうからだ。

 今日、ソウル外為市場は大学修学能力試験日が慶尚北道浦項地域の地震で一週間延期されたにも
かかわらず、1時間遅れて午前10時で開場した。

 今日のドルは1,099.60₩に底点を、1,107.50₩に高点を形成した。市場平均為替レート(MAR)は1,104.10₩で
告示され定である。現物為替取引量はソウル外国為替仲介と韓国資金仲介両社を合わせて70億4千200万jと集計された。

 コスピは前日比0.66%上昇した2,533.84で取引を終えた。外国人投資家はコスピで2千137億₩、
コスダックで1千929億₩分の株式を買い越した。外国人投資家のコスダック買い越しは5取引日目続いている。

 ソウル外為市場締切時ドル/円の為替レートは112.94円、円/ウォン裁定為替レートは100円=975.34₩で
取引された。ユーロ/ドル為替レートは1.1794jだった。

 元/ウォン為替レートは1元あたり166.19₩で取引を終えた。底点は165.74₩、高点は166.80₩だった。
取引量は144億1千800万元となった。//