10/11(水) 19:35配信

中国、韓国の両政府は、緊急時にお金を融通しあう「通貨スワップ(交換)協定」を、
期限を迎える10日に終了した。韓国は延長を求めていたが、米軍の高高度迎撃
ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備を巡って両国関係が冷え込む中、中国が
期限内に応じなかったとみられる。

 
中韓両国の通貨スワップは2009年に締結され、これまで3度延長された。
金融危機の際、両国の中央銀行同士で中国は最大3600億人民元、韓国
は最大64兆ウォンを融通しあう仕組みで、韓国が締結するスワップで最大
規模だった。

韓国は外貨準備が約3800億ドル(世界9位)でただちにスワップが必要な
経済状況ではないが、日本政府が釜山の日本総領事館前の少女像設置
への対抗措置として日韓通貨スワップの協議を中断する中、中韓通貨ス
ワップの維持は金融の安定性を確保する象徴的な意味があった。