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しかし、ある時点でその地点に到達し、問題はいつまでそこに留まるかです。委員会では、インフレが持続的
に低下していると確信できるまでそこにとどまる必要がある、という強い見方をしていますし、それはしばらく先の
ことだと考えています。
インフレを3つのバケツに分けると、1つ目は財のインフレで、1年半前から予想していたように、供給状況がよくなり、
最終的に(チェーンが)固定されて需要が落ち着き、おそらくサービスに戻って、財のインフレが下がり始めると見て
います。今回のレポートでも前回のレポートでも、それが見え始めています。
次に、住宅サービスです。住宅サービスのインフレ率は非常に高く、今後も上昇を続けるでしょう。しかし、新規に
契約する物件の賃料は下がってきていますので、この残債を処理すれば、来年にはインフレ率は下がると思います。
3つ目は、PCE指数とコアインフレ指数の55%を占める非住宅関連コアサービスです。このセクターの最大のコストは
人件費で、労働市場は非常に好調です。雇用の伸びも高く、賃金も高い。空室率はかなり高くなっています。
労働市場では需要と供給のバランスが崩れています。そのため、この部分が最も大きく、低下するのに相当な期間
がかかると思われます。
もうひとつは、1年半ほどまったく変化しなかった財のインフレが、今はかなり早く変化しています。1年半ほどはまった
く変化していませんでしたが、今は変化しているようです。しかし、サービスインフレはそれほど早くは下がらないだろう
という予想がありますから、私たちはこのまま...つまり、私たちが望むところに行くにはもっと金利を上げなければならな
いかもしれません。だから私たちは高い金利を下げていますし、しばらくは高い金利を維持しなければならないと考え
ています。