柏木山師は以前は勤勉なファンダ重視の兼業山師だったんだ。

でも、会社から否定され、親族から否定され、近所の人からも否定されて、
アイドルの握手会でしか自分を肯定してもらえなくなってしまったんだ。
さらに、彼の推しは皆に鼻ニンニク3点と完全否定された上に、
その推し自身は何と媚びた笑顔で男を作っていたんだ。

そして、深く傷付いた彼がすがりついたのは、魔法少女の様な気象予報士だったんだ。
しかし、その予報士にはまたしても男がいたんだ。
しかも魔法少女は変態女さんだったのだ。
柏木山師はもう完全に打ちのめされてしまったんだ。

そんな希望の無い孤独な時間の流れの中で、柏木山師はいつしか言葉を失ってしまったんだ。
僅かな単語と短文を並べることしかできなくなってしまったんだ。
投資もうまく行かず、板は板でも5chの板しか見なくなり、
かつての銘柄分析の情熱はいつしかスレのプロファイリングにすり替わってしまったんだ。