1990年代にバブルがはじけてから消費者物価指数の上昇はゆるやかになり、横ばいのような状態が続いていましたが、
「縦拡大図」にあるとおり、2013〜2014年くらいからグッと上がっています。つまり、数年前から物価が上がり続けているのです。

このような状況の場合、たとえば10年前は100円で買えたものが今は買えなかったり、
値段は10年前とあまり変わらなくても商品の中身が小さく、少なくなっていたりします。

昔と同じ金額で買える量が違ったり、同じ量を買うには金額をより多く出さないと買えなかったりするのは、
ものの値段が上がって貨幣の価値が下がる「インフレーション(インフレ)」の状態。

さらに今は賃金がほとんど上がっていないので、インフレと経済活動の停滞(不況)が併存する「スタグフレーション」と呼ばれる状態に近いのです。
「スタグフレーション」は経済のなかでも「最悪」と言われている状況ですから、とくに注意が必要です。