>>105
法案を勝ち取ったのはいいが、経済効果が強すぎる?
むしろ手間取ったのは、身内のジョー・マンチン上院議員に対する説得工作だった。選挙区のウェストバージニア州は、
昨年の大統領選挙で有権者の69%がトランプ氏に投票した典型的「レッドステーツ」。ゆえにマンチン氏は「らしくない」
民主党議員なのである。脱炭素化政策に異を唱え、最低賃金を上げることに反対し、民主党左派の閣僚人事に
難色を示す。いくら党議拘束がないアメリカ議会でも、ここまで身内に逆らう議員も珍しい。それでも「50対50」の上院
では、「たったひとり」が反対すれば法案は通らないのである。
最後は、バイデン氏が自ら電話でマンチン氏を説得した。この辺り、さすがは「元・国対族」のベテラン議員である。「政策
(Policy)は部下に任せても、政局(Politics)は自ら仕切る」のがバイデン政権の流儀と言えそうだ。
ともあれ、法案は成立すれば「勝ち」である。上院予算委員長となったバーニー・サンダース氏は、「最低賃金、時給15
ドル」の条項が法案から切り離されたことで当初はご不満な様子であったが、ARP法成立後は「働く人々を潤すここ数年
で最も重要な法律」だと自賛のツイートを発している。
https://toyokeizai.net/articles/-/416544?page=3
サマーズ氏に「おまいう」の嵐が…
面白いのは、以下のように喧嘩腰の意見が多かったことである。
1. 2008年に財政刺激が足りなかった時の失敗を繰り返したいのか? お前はあのとき、インフレや債券市場の心配をしてたよなあ?
2. お前は「長期停滞論」(Secular stagnation)の心配をしていたのではなかったか。ここへきて、急に景気の過熱を心配するのは一貫性がなさすぎだろう。
3. なんでインフレの心配なんてしてるの??フィリップス曲線は寝ちゃっているし、仮にインフレが起きたとしても米連銀がコントロールしてくれるよ。
4. パンデミックのさなかに苦しんでいる人たちを助けることに、お前はなぜ疑問を呈するのか。
5. だったらどういう対策ならお前はいいんだよ?