1990年代まで、日本は破竹の勢いだった。日本は、米国を経済面で追い抜くことをめざしていた。だが今、米国を追い上げているのは、別のアジアの経済大国である。するとこんな疑問が湧く。日本にいったい何が起きたのか? 米国の投資家は、日本の経験から何を学べるのか? サンフランシスコの投資顧問会社、デルタ・インベストメント・マネジメントの共同創業者で、マーケットに詳しいニコラス・アトケソンとアンドルー・ホートンに聞いた。

──1970年代から80年代にかけて、日本は世界経済をリードする存在でした。輸出大国で、最先端で高品質の製造業を誇っていました。日経平均株価は1989年末に史上最高値をつけます。その後の日本に何があったのでしょうか。