くそわろた

息子問題で犯人探し
菅の心身を蝕むストレスの大きな要因が、コロナ禍にあることは間違いない。
だが、それに輪をかけて、いまその身の回りでは問題が続出している。

その一つが、自身の長男が絡んだ醜聞だ。

「『週刊文春』が報じた、総理の長男・菅正剛氏が総務省の高級官僚を接待していた件は、
直前まで総理に知らされなかった。

2月3日に何か政権批判の記事が出るらしいと秘書官から聞いて、
『また夜の銀座か? 』などと、総理は愚痴っていましたが、
その直後、実は息子のスキャンダルだと知ると蒼ざめ、
『みんな下がれ』と秘書官らを執務室から追い出し、一人で閉じこもってしまった」(別の官邸関係者)

菅が総務大臣を務めた際、大臣秘書官を務めていた正剛氏は、その後、
衛星放送などを運営するメディア企業・東北新社に「天下り」。
いわゆる「接待・宴会部長」的な役割を担っていたという。

「正剛氏は総務大臣秘書官時代、実務は事務方任せで、『あれではバカ息子じゃないか』と眉を顰められていた。
当時、菅さんは若手キャリア官僚を招いた勉強会を開いており、
今回、接待を受けたとされる官僚たちはその勉強会メンバーで、菅さんの大のお気に入り。

筆頭格で次期事務次官と言われた谷脇康彦審議官は、総理の肝いりで進められた
携帯電話料金引き下げの旗振り役でもある。
息子と子飼いの官僚が癒着したこの違法接待疑惑は、道義面以上に政策的な意味でも、
総理のダメージが大きい」(全国紙政治部記者)

(中略)

自助などと言って、困窮する国民に自己責任を強いておきながら、
息子には「コネ」で美味しい思いをさせていたのだ。
猛反省してもそれで済む問題ではないが、スキャンダル発覚後、菅が実施したのは
またも根暗な「犯人捜し」である。

「いまや唯一の側近となった和泉洋人首相補佐官に命じて、総務省から誰が情報を漏らしたのか、
裏切り者を特定しようとしている。しかし、国交省出の和泉をいくら走らせても、
総務省内での犯人捜しなどできっこない」(前出・官邸関係者)

自分や息子の不始末を真摯に釈明するわけでもなく、人間不信に陥った菅は、
ますます独り言や愚痴が増え、一人で焦って迷走しているという。

「ワクチン接種の段取りが想定以上に難航しており、総理は焦燥感を強めています。
以前は一日に2〜3回、河野(太郎)ワクチン担当相に電話をかけて『早くしろ』とせっついていましたが、
今は一日に5〜6回は電話している。
2月中旬以降、なんとか1万人分のワクチン接種が開始できそうですが、
最初に打つ予定の医療従事者だけで約370万人おり、まるで足りません。