陛下はこの1年を「コロナ禍に翻弄(ほんろう)されてきた」と振り返った。亡くなった人に哀悼の意を表し、医療従事者らに対する感謝の思いを語った。コロナに直面し続ける社会への深刻な影響を懸念する一方で、「国民の忍耐力や強靱(きょうじん)さに感銘を受けた」との思いも明かした。最近の新規感染者数の減少やワクチン接種の開始にも触れ、「国民が痛みを分かち合い、協力し合いながら忍耐強く乗り越える先に明るい将来が開けることを心待ちにしている」と願った。