2013年6月24日2:18 午後8年前更新
焦点:バーナンキショック受けた金融市場、さらなる乱気流に身構え
https://jp.reuters.com/article/l3n0f00dl-analysis-bernanke-shock-idJPTYE95N04720130624
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 「シートベルトを締めろ。相当な乱気流を予想しろ」──バーナンキ米連邦
準備理事会(FRB)議長が連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で緩和策の縮小に近く着手する可能
性に言及した時に伝えようとしたメッセージがこれだったとしたら、投資家はしっかり受け止めたと言えるだろう。

確かに、バーナンキ発言がもたらした金融市場動揺の震源は債券市場だ。FRBの金融緩和で過去最低になっていた
指標金利は、ほぼ2年ぶりの水準に上昇した。2014年半ばまでにFRBの債券買い入れが終了する可能性をトレー
ダーが視野に置いた今、一段の上昇が予想されている。

東京からサンパウロまで、FOMC後の市場の動揺は大きかった。世界の株式市場では20日だけで1兆ドルが吹き飛んだ。
バーナンキ議長が5月下旬に緩和縮小の可能性に言及していたことから、FOMC後の市場の激しい動きに驚く向きもなかに
はいる。それでも、その週に長期金利が10年超ぶりの大幅な上昇となったことに、投資家は冷や水を浴びた思いだったはずだ。