労働者が命を削るほど働いて結果が伴わないとなると、論理的に考えれば、そのビジネスや組織
に問題があるという結論に至る。だが、日本人は「システム」や「組織」に盲従することを幼い
頃からしつけられているので、論理的破綻はすべて「個人」のせいにされる。つまり、「結果が
出ないのは、みんなの頑張りが足りないから」と精神論に傾倒してしまうのだ。

 ブラック企業になればなるほど、労働者という「個人」をどんどん追い込んでいくのはそのた
めだ。