リュック・ベッソン監督は32才のときに15才の女優と肉体関係を結んだと言われています。
そのうえ2018年には、9人の女性から性的な問題で訴えられているのです。
マチルダを演じ圧倒的な支持を得たナタリー・ポートマンでさえ、「不適切な映画、子供にどう見せたらいいのか分からない」と言及。
そう考えると、監督が自身の行為や思想を正当化するために、あえて美しさを際立たせた映画を作ったような印象が生まれます。
とは言え、多くの人が『レオン』を観て嫌悪感以上に魅力を感じているのも事実。
これは監督の手腕と俳優陣の演技力に尽きることでしょう。
そして同時に、当初レオンとマチルダのベッドシーンを描こうとした監督にストップをかけた周囲の’’常識’’もまた『レオン』を問題作ではなく良作に導いたひとつの要因です。
常識を蹴り飛ばすような映画を描こうとし、常識に救われるとはなんだか少し皮肉な感じもしますね。