【首相官邸前で300人デモ】学術会議問題  デモの呼び掛け人は、小原隆治・早稲田大教授(政治学)。
2日夜、ツイッター上で参加を呼び掛けた。  3日は主催者発表で約300人が参加し、「学問の自由を守れ」「拒否権なんて無い」と書かれたプラカードを掲げた。約1時間にわたり、小原教授ら学者や大学院生らが次々とマイクを握り、「(首相らは)説明責任を果たしていない。
立憲主義そのものの危機だ」などと主張した。  岡田教授も、法律の条文を示しながら「総理大臣が裁量で(任命するか否かを)えり好みできるなんてことはありえない」と強調。「『人事だから説明できない』という常とう句で逃げているが、これは人事の問題ではなく、
政治と学術の関係の問題だ」と述べた。  ツイッターで知って参加したという大学生の斉藤皐稀(こうき)さん(22)=東京都文京区=は「学問の自由は守らなければならず、学生としても声を上げていきたい」。
都内在住の女性(60)も「今回の人事問題を許せば、政治が学問や芸術の分野にも首を突っ込んできてしまうと感じた」と話した。【三上健太郎】