晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は2日、過去の不適切な会計処理で損害を被ったとして、株主から損害賠償を請求されたと発表した。同社と元取締役、現取締役の計10人が対象で請求額は38億5870万円。JDIは「原告の主張を踏まえて適切に対応する」としている。

JDIは在庫の過大計上などによる不適切会計が発覚し、2015年3月期から19年4〜9月期までの過年度の決算を修正した。

原告は個人株主の内海章雄氏と同氏が代表を務める2社で、JDIの株式の約4%を保有する。東京地方裁判所に7月16日に提訴され、JDI側には9月30日に訴状が届いた。JDIは翌日の10月1日までに適時開示する必要があったが、東証のシステム障害の影響などで2日にずれ込んだという。
2020/10/2 9:59
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64514310S0A001C2EAF000/