最近では、パレスチナのガザの支配者ハマースの代表イスマイル・ハニヤをトルコに招待し、彼にトルコ国籍とパスポートを与えている。これはハニヤがEUに、自由に入っていける下地となろう。しかも彼はテロのリーダーなのだ。

しかし、エルドアン大統領の壮大な構想も、経済の成功無しには、考えられないことであり、トルコの経済の成功は、アメリカとイスラエルに、拠るところ大であろう。つまり、エルドアン大統領がどう主張しようとも、経済での成功無しには、大オスマン帝国構想は成功し得ない、ということだ。

しかし、エルドアン大統領のこの大構想は、実際にはトルコがいま抱えている、国内の多くの問題を、隠蔽するためであろう。経済の悪化、失業、インフレ、そしてコロナが大拡大しているのだ。

国民を欺く目隠しのための構想で、国民はますます経済的負担を、増やされるということだ。たまったものではあるまい。そのうち大オスマン帝国が成立する前に、エルドアン大統領体制が、大爆発し瓦解するのではないのか。