ワクチン国産化、急ぐ政府 前のめり姿勢に懸念も―新型コロナ

2020年06月30日07時04分

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020062900525

ワクチンを接種すると、ウイルスを撃退する善玉抗体だけでなく、病気を悪化させる悪玉抗体が生じることもある。大阪大免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招聘(しょうへい)教授によると、悪玉抗体を作らず予防効果があるかを確かめる動物実験は必須で、欧米や中国では治験開始前に詳細なデータが公開されているが、「アンジェスは開示していない」という。
 宮坂教授は、ワクチンは健康な人に接種するため厳格な安全性が求められると強調。「承認後に死者が出たケースも過去にはある。スケジュールありきで進んではならない」と慎重な反応を求めた。